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【解体材処理の沿革①】
近世の江戸では、生活から発生する不要物を回収し、再利用していたことはよく知られている。
植物から搾った油は行灯の燃料とし、その搾りカスは肥料に、
モミを取った後のワラは草履や縄に利用されていた。
また紙くず、古着、灰などを回収する業者がおり再利用されていた。
この当時の建築解体材がどのように処理されていたかは不明であるが、
木材や瓦といった建材は貴重なものであったことから、
再利用されていたことが推察される。
現在の解体材は、
昔と違い種類も量も多くなってきており、
戦前までの状況とは大きく異なることから、
ここでは主に戦後以降について、
廃棄処理の歴史として述べる。
新・解体工法と積算 解体工法研究会
一般財団法人 経済調査会